一般社団法人「山守」で積極的に活動している「きらめ樹間伐」。
小中学生でも間伐ができる方法として注目を集めています。
きらめ樹間伐とは?そもそも間伐とは?
今日もにしけんと森の仲間たちがお話をしているようです。
チョッキ
にしけんさ、きらめ樹間伐ってのをやっているらしいけど、そもそも間伐って何なんよ?
「間伐」っていうのはね、森を手入れするために必要な方法のことよ。特に、人の手で植えられた杉やヒノキの”人工林”では、本来数年おきに必要になる方法なんよ。
森があぶないでも少し話したと思うんじゃけど、植林された木が育ったら、密集してしもうて、お互いがお互いの成長を邪魔するんよ。
しかものぉ、木の葉っぱが生い茂りすぎて地面に太陽の光が届かんくなるけぇ、草木が生えんし、虫やら鳥やら、動物も全くおらん鬱蒼とした森になってしまうんじゃわ。
木を成長させたり、他の植物を芽吹かすためにも、太陽の光を地面に届ける「間伐」っいう方法で森をお手入れする必要があるんよね。
チョッキ
でも僕、怖くてチェーンソーなんて使えないよ〜
そうよねぇ、間伐って聞いたら普通はチェーンソーで木を切るイメージじゃわいね。確かにクマチョッキの言うように、チェーンソーは危ないけぇ、怖い。
それ以上にな、20m以上育った木を伐り倒すってのは想像以上に命の危険があるけぇの。無事伐り倒し終わったと思っても、太い枝が「ドサー!!」言うて落ちてきたりしてな。
もしあの枝が直撃してたら、えらいことやで。
とまぁ、こんな感じだからやっぱり間伐はハードルが上がってしまうわいね。
ただ単に、道具が使えれば良いっちゅー話じゃないからの。
ほいじゃけぇ、小学生や幼稚園生から高齢の方までできる「きらめ樹間伐」っていうのを、わしらは広めていこうと思っとるんよ。
チョッキ
初めて聞いたわ。
きらめ樹間伐は、NPO法人「森の蘇り」が名付けて広めている間伐の方法の1つなんよ。皮むき間伐と呼ばれるものじゃね。
チョッキ
それで?きらめ樹間伐は、どんなことするのよ?
簡単に言ったら木の皮を剥くことなんじゃわ。そもそも木っていうのは、幹と皮の間で養分を吸い上げよるんよ。
じゃけぇ、皮を剥くっていうのはその木の生命線を断つことになるわけよ。
チョッキ
ひえぇ〜!!なんて残酷なことを・・・!
そんなこと言うクマチョッキは、森があぶないで間伐の必要性を再勉強してこんにゃいけんわ!笑
まあ、たしかに残酷なことに感じるじゃろうけど、最初に言ったように木や森を豊かに成長させるために間伐っていうのは必要な作業なんよね。
とはいえ、チェーンソーを使った間伐はやっぱりハードルが高い。だからこそ、自分の手で間伐できるきらめ樹間伐は、ぶち可能性を秘めとる方法なんよ。
チョッキ
つまり、誰にもできる間伐方法だからこそ、間伐のハードルが低くなる。
そしてたくさんの人が関わることで、日本全国で間伐の機会が増えるということだね?
(うわ、しっかりまとめてきやがった…)
そ、そうじゃね、その通り!
これまで限られた人しかできんかった間伐が、危険な機械を使わなくても、そして何歳でもできるようになる。
それだけで、間伐ができていない森を減らせる可能性を感じるじゃろ?
実際には間伐させてくださいって森のオーナーに許可をとる必要があったりで、ぶーち大変な前段階があるんじゃが、まあ、それは違う機会に話すわ。
チョッキ
ちょっとにしけんの闇が見えた気がするぞぉ〜?
いつもヘラヘラしてるけど、苦労してたんだねぇ。
うっせいわぃ。
話は戻って、きらめ樹間伐は木の皮を剥く間伐方法ってのは話したじゃろ?
皮を剥かれて養分を吸えなくなった木は、時間をかけてゆっくりと立ったまま枯れていく。
それはつまり、木自体がゆっくりと乾燥していくって言うことなんよ。
近年使われる木材は、強制的かつ急速に高温乾燥されることが多いんじゃが、きらめ樹間伐は時間をかけてゆっくり乾燥していく方法を取っているんよね。
この乾燥方法は急速な高温の乾燥方法に比べると、木材になったときにすごい丈夫じゃし、何より木の香りが全く違うんよ。
チョッキ
間伐材って、なんか、使えない木材ってイメージだったけど、そんなことないんだね。
そうそう!やっぱりそういうイメージになるわいね。
でも実は、性質的には大きく変わりはないんよね。
なんか、ここまで小難しい話をしてしもうたんじゃが、なんせきらめ樹間伐は自分の手でできる間伐の方法なんよ!そして何よりも、楽しい!!
山守ではこれまで、きらめ樹間伐をイベントとして何回もきらめ樹をしてきたんじゃけど、毎回大盛り上がり!
5〜7人くらいで木を囲んで、それぞれ皮を持つ。
そして「レッツ!きらめ樹〜!」の掛け声で皮を上へ上へ高く剥いていくんよ。
皮が剥けると、そこにはピッカピカに輝く木の肌が現われる。
今の今まで養分を吸い上げとったんじゃけぇね。これが本当に綺麗で!
この瞬間がめちゃくちゃ感動するんよ!木の生命や、自然の偉大さとかを間近に感じられるというのかな。
その時の煌めきや、後に森の中に光が戻る様子を例えて「きらめ樹間伐」という名前が付けられた。素敵よね〜
この映像見てもらえたらよくわかると思うんじゃけど、力は必要ないから小さい子から女性までが関われる。
しかも、すごい気持ちよく皮が剥けるからクセになるんよ〜。
それに子供にとったら、こうやって森の中に入れる機会ってそんなにないと思うんよ。
自然にたくさん触れて楽しそうな顔を見せてくれるけぇ、一緒に参加した親御さんも嬉しそう。主催側としても嬉しいわいね。
じゃけぇ、皮が剥きやすい春から夏には、毎年きらめ樹間伐のイベントをしていこうと思っとるんよ!
このブログで参加者募集するからみんな待っててね!
チョッキ
皮を剥いたあとの、このツルツル感、なんかいいなぁ〜触りたくなっちゃう〜
チョッキ
なんか、いいな、きらめ樹間伐。んで、皮剥いたらその木どうすんの?
皮を剥いてふた夏過ぎたらチェーンソーで切り倒して、木材として活用しとるよ。
間伐をしただけで終わりではなく、こうして間伐材として使っていくことで、認知が広まって、より森を育てることに繋がっていくんじゃわ。
間伐しっぱなしではなく、木材を活用する。ここ、とても大切なポイントやで!
きらめ樹間伐材は芳醇な香りがするけぇね、ちょっとした木工の小物を家の中で使うだけでも、杉やヒノキの香りが広がって癒やされるんじゃわ。
山守では、薄く切ってコースターにしたり、iphoneスタンドにしたり、きらめ樹間伐材を活かした商品を作って、販売していくことも考えとるけぇ待っとんさいね!
そうそう。このきらめ樹間伐も活用したツリーハウスの制作講座を5月からスタートするんよ。
ちょうど今月から受講者募集を開始したけぇ、ツリーハウスを一緒に建てたい方、待っとるよ!